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マッキ−さんのためになるお話
教養がみにつきまする

Introducing the author

 いや、これはこれは、皆の衆。
 はめじまして、もとい、はじめしまて、もとい、はめじまてし、
もとい、まめじはして、もとい、めましてはじ、もとい、てまし
はめじ、もとい、はじめまして。

 儂は Mackie Logan と申す者ぢゃ。どうしてかといふと、
老眼だからぢゃ。

 Mackie といふのはミキサーで有名な、たぶんアメリカの
メーカーの名前ぢゃ。このミキサーといふのはの、皆の衆も
御案内ぢゃらうが、物を混ぜる機械での、果物を刻んで入れ
ればジュースができるし、いろいろな楽器の音をマイクから
ライン入力で各チャンネルに入れてやると、これはジャムに
なる。ジャム・セッションといふくらゐぢゃ。なはははは。

 さて、皆の衆。
 このたびは、日頃から儂がなにかと世話になりちびりこき
たおしまくってをる Old Stand のダンナが、儂の独り言を
「いんたあねっと」にお広めくださるのぢゃげな。嗚〜呼、
なんといふ名誉、身に余る光栄ぢゃ。孫子の代まで語り草に
せねばならぬ。有難いことぢゃ、長生きはするものぢゃ。
なはははははははははははははははははははははははは


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目次              
                4.謬説・胃潰瘍 ・うそ臨床検査
3.  LOVE FOR SALE を訳してみました
               2. 時代小説     風雲かろっつぇりあ城
1.季節の御挨拶 あけましてこんにちわ

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                << 謬説・胃潰瘍 >>

スキゾ「パラノ君、どないだ」
パラノ「どないもこないも、このごろ医者通いやがな」
スキゾ「病気かいな」
パラノ「胃潰瘍やて」
スキゾ「胃の痒い病気か」
パラノ「ちゃうちゃう」
スキゾ「犬の病気か」
パラノ「おい、怒るで」
スキゾ「冗談やがな。そらそうと、なんで胃潰瘍になるか、知ってるか」
パラノ「さあ」
スキゾ「まず敵が、ヘリコプターに爆弾積んで来よるねん」
パラノ「なんや、それ」
スキゾ「せやけど、負けたらいかん」
パラノ「そら、そやろけど」
スキゾ「一気に、ぺろりと平らげたるねん」
パラノ「そすと、どうなる」
スキゾ「ヘリコ爆弾、ぺろり」
パラノ「???」
スキゾ「食い過ぎ、イカモノ喰いはあかんちゅうこっちゃ」
パラノ「??????」


                << うそ臨床検査 >>

医者「では、検査しましょう」
患者「はい」

医者「まず、血圧を測ります。お尻の圧力ではありません」
患者「……」

医者「続いて、血の検査。血があるかないかをみます。すぐ済みますよ」
患者「………」

医者「次は尿検査です。おしっこが出るかどうか、ためして みます」
患者「…………」

医者「こんどは心電図をとりましょう。心臓があるかどうか、
    いくら隠してもこれでわかってしまいますから、諦めて観念しなさい」
患者「……………」

医者「最後は胸部レントゲンです。これでむこうがすっかり
    見えるようになります。将来の見通しも立とうという
    ものです。よかったですねえ。はい、済みました」

患者「済みませんでした」


・・・・・・・「・すいませんでした」・・・著者より

LOVE FOR SALEを訳してみました           

わたしが店を開けるのは
誰もいなくなった通りに
淋しい警官の重い足音だけが響くころ
月が、このどうしようもない街の
どうしようもない有様を見飽きて、
そのほほえみがにやにや笑いになるとき
わたしは出勤する

愛はいかが?
食欲をそそる、新鮮な愛はいかが?
新しくてぜんぜん傷んでいないのも
少うししみのついたのもある
愛はいかが?

買うのは誰かしら
わたしの品物を試すのは誰?
天国への旅の
料金を払えるのは誰?
愛はいかが?

詩人は恋のことをいくらでも、子供っぽくぴいぴい言えばいい
どんなものも、わたしは連中よりよく知っている
恋愛の戦慄がお望みならどうぞ、わたしは経験者
懐かしいのも、新しいのも、ほんとうの愛以外はすべて

愛はいかが?
食欲をそそる、新鮮な愛はいかが?
お買い物をなさるなら
一緒に二階へどうぞ
愛はいかが?

    When the only sound in the empty street
        is the heavy tread of the heavy feet
    That belong to a lonesome cop, I open shop.
    When the moon so long has been gazing down
        on the wayward ways of this wayward town
    That her smile becomes a smirk, I go to work.

    LOVE FOR SALE,
        appetizing young love for sale.
    Love that’s fresh and still unspoiled,
        love that’s only slightly soiled,
    LOVE FOR SALE.

    Who will buy?
        who would like to sample my supply?
    Who’s prepared to pay the price
        for a trip to paradise?
    LOVE FOR SALE.

    Let the poets pipe of love in their childish way,
    I know ev’ry type of love better far than they.
    If you want the thrill of love, I’ve been thru the mill of love;
    Old love, new love, ev’ry love but true love.

    LOVE FOR SALE,
        appetizing young love for sale.
    If you want to buy my wares,
        follow me and climb the stairs,
    LOVE FOR SALE.
Cole Porter: LOVE FOR SALE  目次へ戻る
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                      時代小説     風雲かろっつぇりあ城

「村の衆、どうだ、このたびの御沙汰は」
「なんというランボルギーニ」
「いくら殿様でも、まさかそんな無体なことはマセラーティと思っておったが」
「正気のサターンでねえだ」
「わしら百姓はフォード(ちょうど *)生き地獄のようなもんじゃ」
「貧乏人はアルファロメオというのか」

「まあまあまあ、プジョー(苦情)言うてもシトロエン、ルノー皆の衆、わしの案
ジャガー、こうしてみてはロータス?」
「いや、そんなことではリンカーン。それではまとまるボルボまとまらん」
「トヨタ、日産(どうだ、兄さん)、わしらはいったいBMW(どうするべえ)?」
「マツダ(待つだ)」
「ホンダ(ほんだ)」

「それにしても冷えるのう、おおサーブ」
「フォルクスワーゲンもマーキュリーじゃげな」
「ロールスロイス」

「皆の衆、えらいこんだ」
「どうした、ダイハツ(大八)?」
「三菱の殿様が、この村に道をお作りになるげな」
「それはスバルしい[註・ローディ池田氏作]ことじゃ。これ、誰ぞ、おいスズキ、
いすゞ(急いで *)ミニ行ってこい」
「いやはや、なんともメルセデス。街道が通ればこの村もベンツになる」
「われ、なかなかうまいことユーノス」

 そのとき、通りかかったひとりのローバーが訊ねた。
「もし、この在所の名は、まさかダイムラーじゃアルピーナ?」
「うん? して、お前は誰じゃ」
「わしは田舎の年寄り婆じゃ。ランドローバーじゃ。うちの亭主は名主での、
兵隊のクライスラー、上等兵じゃが、長年腫れの病を患ってのう」
「モーガン?」

「殿様もいっそ癌になればよいのじゃが」と村人Aがうっかり口をすべらしたとき、
盗み聞きしていた代官が突然姿を現した。
「聞き捨てならんぞ、その言葉。お上の御威光にたてつくとは、そのほうポルシェ
贔屓(ボルシェヴィキ)か? それ、引っ立てい!」
わらわらと手下たちがとび出して、大捕物となる。
「有無を言わせずベントレー!」
「それ、そこをもっとシボレー!」
村人たちは「ごもっともでオペル」とジープジープ縛に就いた。

 そこで代官は「キャディラック(意味不明)!」と叫びながらフェラーリと馬に
跳び乗りかけたが、鞍で滑ったのかヒュンダイ転げ落ちた。なんとか怪我はせずに
すんだようだ。
「おお、アウディ(危い)ところであった。フィアットした」

 めでたし、めでたし。                [ *:く、苦しい!]
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 季節の御挨拶

 あけましてこんにちわ。

 残暑ますます厳しいこのごろ、雪の便りも聞かれるかと思えば、

庭は紫陽花の花盛り、蘇鉄の花も黒々と梅雨のなかに咲き匂って

いるではありませんか。思えば流氷も近づき、来たるお盆には是非

入学式にも出席していただきたく、紅白歌合戦もほどほどにして、

我はうみの子敗血症、秋の田の刈り穂の庵のトマトソース、ちり

蓮華も腐っては駑馬にも劣るとはいうものの、鯛より旨い十三里、

足の裏にはお灸を据えて、ルンバのリズムも軽やかに、買い物は

自転車に乗って、せめては青い背広を着て村の役場へ行きたしと

せっかく思ふといふといへども、山のあなたにソナタはどなた、

おらトリオじゃけんカンタータ、あんまり人をバハにすると承知

せんぞ、御先祖様は鼻紙で、塵も積もれば一蓮托生、極楽浄土の

盆踊りが昼寝をしているその横で、去年の秋地面にめり込んだ犬が

可哀想に今になってもそのままめり込み続けていますね。

 どうもこれではきりがない。


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